この記事では、久しぶりのUSJで「エクスプレス・パス(EP)が午後からしか取れなかった」という場合でも、朝から夜まで効率よく人気アトラクションを体験し、子どもたちと無理なく楽しむための現実的なプランをご紹介します。このプランでは、混雑が始まる前の午前中を「待機戦略」で制覇し、EPを最も効果的な時間帯である午後に集中して活用します。公式アプリの最新機能も使いこなして、最高の1日を過ごしましょう。
エクスプレスパス午後スタートの日を最大限楽しむコツ
午後からEPを利用する家族連れが1日を最大限に楽しむためには、事前の準備と、午前中の行動戦略が鍵となります。
まず、開園時間の1時間前にはパークゲートに到着しておくことをおすすめします。USJは予定時刻より30分から1時間程度早くオープンする日が多く、朝イチは人が少なくアトラクションに待ち時間なし、または短時間で乗車できる傾向があるためです。
次に、USJ公式アプリの準備は必須です。入場前にアプリをインストールし、アカウントにログインとチケットのQRコード連携を済ませておきましょう。この連携が済んでいると、パークに入ってからのエリア入場整理券(e整理券)の取得や、リアルタイムの待ち時間確認、モバイルオーダー(スマホ de オーダー)の利用がスムーズになります。
EPは通常よりも早くアトラクションに乗車できる有料チケットであり、混雑を短縮する神チケットともいえますが、EPの時間指定がないアトラクションや、家族みんなで体験したいエリアの入場確約がない場合もあります。EPが利用開始となるまでの午前中の時間を、人気アトラクションや休憩、子ども向けの無料サービスに充てることが効率的な回り方の基本戦略です。
開園〜昼前までに回るべきアトラクション
EP利用開始前の午前中は、以下の2つの戦略で動線を確立します。
1. 超人気アトラクションへの朝イチアタック(待機戦略)
開園直後の空いている時間帯に、EP対象外だが待ち時間の長い人気アトラクションに挑戦します。特に「ザ・フライング・ダイナソー」や「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」といった絶叫系は、開園直後が狙い目とされています。混雑日でも開園直後に並べば、待ったとしても1時間前後で乗れる可能性があるという傾向があります。
2. 子ども向けエリアの無料サービス活用
未就学児や小さな子どもがいるご家族は、完全にキッズ向けのエリアである「ユニバーサル・ワンダーランド」を午前中の動線に組み込みましょう。このエリアでは「よやくのり」(無料の乗車時間指定予約サービス)を利用できます。対象アトラクション(フライング・スヌーピー、エルモのバブル・バブルなど)の近くにある発券所で予約チケットを発行し、指定時間になったら専用入口から入場できます。効率的な使い方は、朝のうちに午前中の早い時間帯の「よやくのり」チケットを発券し、それを体験した直後に次の時間帯のチケットを発券することです。
また、身長制限などで子どもが乗れないアトラクションがある場合は、チャイルドスイッチの利用を検討してください。これは、同伴者が1回分の待ち時間で交互にアトラクションを利用できるシステムです。
3. 公式アプリでSNWの整理券をチェック
「スーパー・ニンテンドー・ワールド」は混雑日を中心にエリア入場整理券が発行されます。EPにSNWの入場確約が含まれていない場合、パークオープン直後のフリー入場を狙うか、または午前中にアプリで整理券の発券状況を確認し、確実にエリアに入るための券を取得することが重要です。混雑日は、開園から1時間程度で整理券がなくなることもあるため注意が必要です。
午後からの効率的なルートと待ち時間の使い方
午後からは、最も混雑する時間帯にEPを最大限に活用し、EPの時間指定がないアトラクションや休憩を効率的に挟みます。
1. エクスプレス・パス(EP)の確実な利用
EPで時間指定されているアトラクションは、「指定された時間の間に行けばOK」という考え方です。例えば「13:30~14:00」と指定されていれば、14:00までにアトラクションの入り口に行けば大丈夫です。EPに含まれる「マリオカート ~クッパの挑戦状~」「ドンキーコングのクレイジー・トロッコ」(SNW内)や「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」(ハリポタエリア)などの人気アトラクションから順に回ります。SNWやハリポタエリアは昼と夜で雰囲気が異なるため、EPの時間帯が昼であれば、夜はエリア入場確約なしで雰囲気を楽しむことを検討しても良いでしょう。
2. 午後の待ち時間の有効活用
EPのアトラクション間の隙間時間や、EPの指定時間外に、EP対象外のアトラクションに挑戦します。午後は多くの人気アトラクションで待ち時間が長くなる傾向があります。
- シングルライダーの活用: 家族全員で一緒に乗らなくても良いアトラクションであれば、「シングルライダー」(空席に1人で乗ることで待ち時間を短縮するシステム)を利用すると効率的です。
- ショー・アトラクションでの休憩: 屋内で座って楽しめる「シング・オン・ツアー」や「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」などのショーアトラクションは、混雑時間帯を避けるための休憩スポットとしても優秀です。
子ども連れでも無理のない休憩&食事タイミング
子ども連れの場合、体力の温存と混雑回避が重要です。食事と休憩のタイミングを戦略的にずらしましょう。
1. 食事の混雑回避とモバイルオーダー
レストランは12時前後が最も混雑します。昼食は11時台に早めに済ませるか、ピークを過ぎた13時半以降を狙います。食事の待ち時間を短縮したい場合は、公式アプリの「スマホ de オーダー」(モバイルオーダー)を優先的に利用しましょう。これにより、列に並ぶ時間を減らし、席で待つ時間に切り替えることができます。夕食についても、早めの時間帯(16時~17時頃)に先行オーダーを入れておくと、夜の回遊に備えて休憩しつつ、混雑を避けられる可能性があります。
2. ファミリーサービスと休憩所の活用
小さな子ども連れにとって、「ファミリーサービス」(授乳やおむつ替え、離乳食用の電子レンジがある施設)の情報は重要です。パーク内にはエントランス付近と「ユニバーサル・ワンダーランド」内に2カ所あります。また、気温が高い時期や雨天時は、屋外の移動を避け、公式アプリの地図機能を使って日陰や屋内ベンチを「お気に入り」に登録し、次の休憩地点を必ず決めて移動する(点と線でつなぐ)と、疲れにくい導線になります。
夜まで楽しむためのスマートな動線まとめ
閉園間際や夜の時間帯は、日中と比べてアトラクションの待ち時間が短くなる傾向があります。特にEPの利用が終わった後にこの時間帯を狙うことで、1日の満足度をさらに高めることができます。
1. ナイトタイムの攻略アトラクション
夕方18時半以降、子連れのゲストが帰宅し始めるため、アトラクションの待ち時間が全体的に短くなる傾向があります。
- 「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」は、日中2時間以上待ちの日でも、夜になれば30分以下で体験できる可能性があるという声があります。
- 「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」や「ザ・フライング・ダイナソー」なども、夜は待ち時間が短くなりやすいアトラクションです。
- ハリーポッターエリアは、夜になると幻想的な雰囲気にライトアップされるため、 EPで昼間にアトラクションを体験済みでも、夜の景観を楽しむために再訪するのもおすすめです。
2. 公式アプリの安定運用
朝から夜まで遊び尽くすには、公式アプリの安定運用が不可欠です。アプリでの待ち時間確認や整理券の取得、モバイルオーダー利用のため、モバイルバッテリー(10,000mAh以上推奨)を必ず持参し、省電力モードを設定しておきましょう。万が一、通信が不安定になった場合は、園内Wi-Fiと4G/5Gを切り替えるか、同行者の端末で代替するなどの対策が推奨されます。
3. 家族全員の体調管理
あまりに過密なスケジュールは避け、子どもだけでなくパパやママも楽しめるプランを盛り込むことで、「疲れたけど楽しかった!」という思い出につながりやすくなります。閉園ギリギリまで遊ぶ場合は、お子さんが相当疲れている可能性もあるため、無理のない範囲で切り上げましょう。
まとめ
EPが午後スタートの場合でも、事前準備と戦略的な動線計画により、USJを最大限に楽しむことができます。
午前中は開園前の待機戦略で人気アトラクションを短時間で制覇し、ユニバーサル・ワンダーランドの「よやくのり」や、混雑を避けた早めの食事(11時台)を組み込みます。午後はEPを集中して使い、最も混雑する時間帯の待ち時間を短縮しつつ、合間に屋内ショーやシングルライダー/チャイルドスイッチなどのサービスを活用します。
そして、夜は人気アトラクションの待ち時間が短くなる傾向を活かし、ライトアップされた美しい景観とともに、最後の思い出作りを楽しみましょう。計画はできるだけ早めに立て、EPは在庫がなくなる前に購入しておくことをおすすめします。公式アプリを駆使し、効率よく USJ 攻略を成功させてください。

