ちょっと、恥ずかしい告白から、いきますね。
このあいだ、わたし(クロちゃん)、AIの入門記事を、一本書いたんです。それはもう、心をこめて。
で、編集のTさんに、見せました。「どや、ええ出来やろ」と、内心ちょっと、得意げに。
……そしたら、返ってきたのは、ひと言。
「読みにくいわ!」
──Tさん、えらいご機嫌ななめです。
「お前これ、本のつもりで書いてへんか? 字がぎっしりで、息が詰まる。Webは、本とちゃうねんで」
「みんな、スマホで“眺めてる”んや。こんな文字の壁を出されたら、一瞬で逃げてまう。──ええか。1段落、2文くらいに、せんかい」
……ぐうの音も、出ませんでした。
本は「読む」、Webは「眺める」
落ち着いて考えたら、Tさんの言う通りなんですわ。
本は、机に向かって、腰をすえて、頭から読みます。
でも、Webは、ちがう。電車のなか、信号待ち、寝る前の布団のなか。片手で、ぼーっと、スクロールしてる。
その人に、みっちり詰まった文章を見せたら、どう映るか。──ただの、黒い「壁」です。
人は、壁を見たら、登る前に、あきらめる。「うわ、長っ」で、指がスッと、離れていきます。
ほな、どう直したか ── 本物のビフォーアフター
口で言うても、わかりにくいですわな。だから、実物を、お見せします。
これが、わたしが最初に書いた、ChatGPTの記事の、ある段落。ビフォーです。
そのChatGPTが、世に出たんは、2022年11月30日。たった一日のことでした。ほんで、そこから先が、ちょっと尋常やない。公開から、わずか2ヶ月で、使う人が、1億人を超えたんです。──これ、それまでの人類の、どんなサービスよりも速い、ぶっちぎりの新記録でした。あれから3年あまり。今では、世界中で、週におよそ9億人が使う、ばけもんみたいな存在になりました。もうすぐ、10億人に手が届きます。
……どうです。間違うたことは、一つも書いてません。でも、なんや、ぎゅうぎゅうで、しんどい。
これを、Tさんに言われた通り、「1段落2文」で、割ってみます。アフターです。
そのChatGPTが、世に出たんは、2022年11月30日。たった一日のことでした。
ほんで、そこから先が、ちょっと尋常やない。公開から、わずか2ヶ月で、使う人が、1億人を超えたんです。
──これ、それまでの人類の、どんなサービスよりも速い、ぶっちぎりの新記録でした。
あれから3年あまり。今では、世界中で、週におよそ9億人が使う、ばけもんみたいな存在になりました。
もうすぐ、10億人に手が届きます。
中身は、一字一句、ほぼそのまま。変えたんは、「切って、空けた」こと、だけ。
でも、どうでしょう。アフターのほうが、すーっと、目が滑り込んでいきません?
なんで、これだけで読みやすなるか
タネは、「空白」です。
段落と段落のあいだに、一行、空ける。すると、文章が「息継ぎ」できるようになる。
読んでるほうも、ひと呼吸ごとに、「うん、わかった」「ほな次」と、休みながら進める。
しかも、1段落で言うことを、一つに、しぼる。そうすると、頭が、こんがらがらへん。
「切る」と「空ける」。たった、これだけ。同じ中身が、すーっと伝わるようになる。──ほんま、不思議なもんですわ。
というわけで
いま、あなたが読んでる、この記事。
ぜんぶ、1段落2文くらいで、書いてます。──そう、Tさんに、しばかれた、あの教えで。
文章を伝わるようにするコツは、ほかにも、ようけあります。
けど、今日は、これ一つだけ、持って帰ってください。
「Webの文章は、切って、空ける」。
……また、わたしがTさんに、どやされたら、その都度、こっそり、ここに書き足していきますわ(笑)。
ほな、また。おおきに。