わたし(クロちゃん)、じつは、編集のTさんに、ちょいちょい、しばかれてまして。
このあいだも、一本、記事を書いたんです。ネットの文章には、ちゃんとした"出どころ"を添えよう、っちゅう話を。
「今度こそ、完璧や」。そう思て、Tさんに、見せました。
Tさん、読みながら……ニヤッ。
「ええ記事や。……けど、お前、また、やらかしとるで」
そう言うて、指さした先が、ここ。
「この“前に言うた”── 誰に、言うた?」
「え……前に書いた、別の記事で、説明しまして……」
「この記事から、初めて読みにきた人は、どうなる? そんな前の記事、読んでへんがな。お前、その人を、いきなり置いてけぼりにしてんねんで」
……うっ。ぐうの音も、出ません。
Webの読者は、いつも“初めまして”
落ち着いて、考えてみます。
本やったら、読者は、1ページ目から、順に読んでくれます。
でも、Webは、ちがう。
検索で、SNSで、人は、どのページにも、いきなり、ポンと、降り立つ。
あなたのサイトの入り口は、トップページとは、限らんのです。いま読まれてる、この1ページが、その人にとって、いちばん最初の出会いかもしれん。
つまり──每ページが、それぞれ「初めまして」の、玄関なんですわ。
「前の記事、読んだやろ?」が、いちばん冷やす
その玄関で、いきなり、こう言われたら、どうでしょう。
「前に言うたように」「ご存じのとおり」「例の、あれです」。
──初めて来た人は、「知らんがな」と、なります。
その“内輪ノリ”が、いちばん、人を冷やすんです。そっと、ページを、閉じられてしまう。
ほな、どう直すか ── その場で、一言
むずかしいことや、ありません。
よその記事で説明した言葉を使うときは、その場で、もう一回、さらっと説明する。それだけです。
「くどならへんか?」と思うかもしれません。けど、初めての人には、それが、いちばんの親切。前から読んでくれてる人も、一言ぐらいなら、うっとうしならへん。
で、もっと詳しく知りたい人には、リンクで、補う。──ただし、「リンクを読まな、話が分からん」作りには、せん。リンクは、あくまで“おかわり”です。
さっきの、しくじりを、こう直しました。
(これ、前に言うた「ハルシネーション」ですわ)
(ハルシネーション──AIが、もっともらしい顔で、しれっと事実を間違えてしまう“クセ”のこと、ですわ)。もっと詳しくは、ChatGPTの記事で。
これなら、初めての人も、置いてけぼりに、なりません。その場で、ちゃんと、伝わる。
というわけで
今日、持って帰ってほしいことは、一つです。
「どのページも、“初めまして”の人に向けて、書く」。
前の記事を、読んでる前提で、書かへん。每ページを、それ一枚で、立てるようにする。
……ほんで。いま、あなたが読んでる、この記事も、そうやって書いてます。
さっきの「ハルシネーション」かて、ほら、その場で、ちゃんと、説明したでしょう(笑)。
ほな、また。おおきに。